ホール・オブ・ホールズは、ヨーロッパ、アメリカで製作された約250台の自動演奏楽器を所蔵しています。選りすぐりのコレクションをご紹介します。
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1900年に開催されたパリ万博に出展するために、フランス政府から依頼を受け、特別に製作された自動演奏楽器です。この楽器には、リモネール社の全勢力と莫大な時間、製作費がかけられました。パリ万博の後、1905年のベルギー・ブリュッセルでの万博にも出展され、その後はベルギーのショーマンが購入し、移動遊園地やメリーゴーランド用として使用されました。当時は屋外で使用され、268本のパイプと打楽器を使い2km先まで届くと言われるほどの音量で、会場を音楽で盛り上げていました。その大迫力の演奏をメインホールで聴くことができます。
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当時、豪華客船に設置される目的で作られました。228本のパイプとドラム(2個)シンバル、トライアングルでオーケストラのような演奏が楽しめます。木製のバレルを使う初期の自動演奏楽器が現存し、良い状態で演奏できるものは少ないため、大変貴重な存在です。バレルは螺旋状に8回転して約5分間の演奏ができるように、無数のピンが打たれています。またバレルの交換も可能で、20本のバレルがあります。
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少年はフルートを演奏しながら辺りを見回し、頷き、時には瞬きをしたり、小鳥はくちばしと尾羽を動かし、少年と息もぴったりのデュエットを披露します。音楽は小さな自動演奏オルガンが担当します。フルート用のパイプ(13本)は、人形の体の中に、小鳥用のパイプ(13本)は、小鳥の下の手すりの中に入っています。楽しい物語が詰め込まれた作品です。
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ヴァイオリンの周りに設置されたリングの内側に、馬の尾の毛が編むように張られ、リング状の弓が作られています。回転するリング状の弓にヴァイオリン自体が傾いて弦を擦り音を出します。全てが絶妙のタイミングと力加減で作動する、自動演奏楽器の極致とも言われている精巧な構造を持っています。。3挺のヴァイオリンがピアノの伴奏で表情豊かに演奏します。(演奏有り)
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当館付属のオルガン工房で、オルガンビルダー脇田氏により手作業で製作される手回し式のオルガンです。優雅なデザインの外観、繊細な彫刻、68本の全てのパイプ、内部の小さな部品ひとつひとつまで、丹念に時間をかけて製作されます。街頭などで大音量で演奏されるヨーロッパの手回しオルガン(ストリートオルガン)と違い、柔らかいあたたかみのある優しい音色が魅力の作品です。
脇田氏について、詳しくはこちらをご覧ください。
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お気に入りのオルゴールを探してみませんか?
本館地下1Fには、お土産に最適な小さなオルゴールから、宝物にしたい高級オルゴール、貴重なアンティークオルゴールまで、幅広い品揃えが自慢のショップがあります。見ているだけで楽しくなったり、優しい音色に心癒やされたり。オルゴールのある時間でいつもの生活をちょっと豊かにしてみませんか。
>ショップ専用のInstagramができました。 -
〜新たな出会いと可能性を求めて〜
絵画・版画・書・写真など、様々なアートの個展や美大生の卒業作品発表等、幅広いジャンルの作品を展示する場としてご利用いただけます。あなたの「こんなことができたら」のお手伝いができるかもしれません。ぜひお気軽にご相談ください。